働きやすい職場の見分け方とは?

介護職にとって働きやすい職場の見分け方は、まず理念の共有がなされているかになる。事業所や施設の理念が職員間にしっかりと浸透しているかは、その職場の最も基本的な姿勢を表すものだ。

パンフレットやHPにどんなに立派な美辞麗句を並べていても、現場で実践されていなければ、ただの絵に描いた餅になってしまう。「誠実」や、「誠心誠意」、「利用者様に寄り添って」など、核となる理念がどれだけ職員に守られ共有されているかは、働きやすい職場であるかどうかの一番の見極めポイントになる。

また、人員配置に余裕が感じられるかどうかも、働き続けるうちに心身のストレスに大きく関わってくる。余裕のある人員配置をしているかをチェックして、長く働き続けることが可能な人員配置になっているか、妥協なく見極める必要がある。

次に、人間関係の風通しがよく、陰険な雰囲気やイジメがないかも非常に大事なポイントになる。しかし、最初から複雑な人間関係を見極めることは、難しいこともある。職場見学などで、できるだけ多くの職員の様子を観察し、職場の雰囲気がよい場所を選ぶことが大切だ。

最後に、福利厚生が充実しているかも重要だ。今は、それほど必要がないと感じる制度でも、ライフステージの変化によっては、役立つ場合がある。有給休暇制度や社会保険、昇給や退職金の有無、賞与や交通費の支給などは、福利厚生制度としては、よく見られるものだ。それ以外で、家賃補助や産休、育休、介護休暇、また、資格取得支援など福利厚生の充実度の見極めも大切だ。